2ヶ月目に行うことは、自分自身のケアの技法を体験することです。自分自身のケア、セルフケアのための技法はとても多くあります。ここでは、私が行ってきて、伝えやすいものに焦点を当てています。

その1:リラクセーション反応

リラクセーションに科学的な定義があることをご存じでしょうか。それが、リラクセーション反応です。

1970年代に、アメリカのハーバード大学で研究され、書籍「リラクセーション反応」はとても広く読まれました。それまでは、セルフケアの概念が社会的に薄かったと想われます。それ以来、リラクセーション反応は生活に取り入れられ、ヨガなどの実践が定着する背景になったのではないかと思います。

リラクセーション反応の実践はとてもシンプルです。

何か、見るもの(蝋燭や風景)聞くもの(自然の音や音楽)からだの感覚などに注意を向け、浮かぶ考えを受け流し20分過ごすこと。

初期の研究では、静かな場所や、楽な姿勢が含まれていました。はじめての方は、この要素もつけ加えると実践しやすいと思います。

静かな場所で、楽な姿勢で、聞こえてくる音や、キャンドルに意識を向けて、浮かぶ考えをひとつひとつ確認して、ふたたび、何かに意識を戻していく。とてもシンプルな実体験をしていきます。

その2:漸進的筋弛緩法

こちらも科学的な反応を用いたリラクセーション法です。筋肉は、緊張を与えた後、ゆっくりその緊張をほどいていくと、リラックスします。

この方法は心理療法として、展開されていて、臨床動作法として知られています。

リラクセーション反応を実感した後に、この漸進的筋弛緩法を体験していきます。肩こりや、首の痛みなどをはじめ、緊張が原因と考えられる多くの状態がゆるんでいきます。

その3:フォーカシング

これは、心理療法として知られている技法です。そして、哲学の博士が開発した技法でもあります。ここでは、自分にぴったりとした言葉をみつけていくために用いていきます。

多くの混乱は、大切だけれども、ことばにならなくて、もやもやしている場合が多くあります。こころの混乱も、からだの緊張もです。その、言葉になっていないことを、言葉にしていく過程で、からだが役にたってくれます。

嬉しいことを表現する言葉を探したとしましょう。「嬉しい」を表現するのに選んだ言葉が、しっくりこないとき、それは、はっきり分かります。それは、からだがしっくり来ていないと反応してくれているからです。頭でつくった言葉だけでなく、からだの応答も使いながら、からだを感じながら浮かんでくる言葉を紡いでいくことで、しっりきた言葉が見つかっていきます。

そうして、見つかった言葉はとても力強く、推進する力を与えてくれます。

その4:小さな動きでからだを調節していく

リラクセーション反応、漸進的筋弛緩法、フォーカシングを経験した後、とても小さな動きが、からだを調えてくれることを実感していきます。

痛みや負担感は嫌なものです。取り除きたい。しかし、取り除こうとすると、より強く主張してくることがあります。緊急事態では、痛み止めなどが薬に立ちますが、ケアの視点で考えると、得策で無い場合が多いと思います。

からだと言葉の仕組みを実感した後に、自分の負担感を言葉にし、共に居て、緊張を与え、ゆっくりとほどいていく。このシンプルな実践の積み重ねで、自分自身の緊張や違和感が解けていく実感を重ねていきます。

1ヶ月

3ヶ月