オンラインでボディーワークは可能なのか

令和2年4月19日(日)ご自宅参加版ゆるまりの稽古を開催した。

第3日曜日に品川で開催してきた
ゆるまりの稽古では、鍼灸治療院という都心なのにとても静かな空間の力を借りて、からだの感覚を丁寧に扱う実践を行ってきた。

からだの感覚を扱う実践がオンラインでどれほどできるのだろうか。
この文章は実験の記録である。

ほとんどが、はじめて体験する人たち。
はじめにチェックイン前に概要を説明した。

・生い立ちと構造

20年くらい前に心身の調子を崩したことでからだとこころの回復のために学び、10年ほど前から伝えて実践してもらいやすいものだけをワークにして提供している。

2部構成になっていて、脳のモードをからだを感じるモードに切り替える「凪のワーク」からだをゆるめていく「ゆるまりのワーク」この2つの構成でなっている。

・チェックイン

リアルでの方法と同じく、ここで呼ばれたい名前、どこから繋いでいるのか、今日この時間で何がおきたらいいのか。

これらを聞いている間に、私が相手の要望を確認でき、参加者同士もだれが居るのかがわかることで、安心感が広がったように思う。

・ルールの共有

ルールを丁寧に伝えることは、実はオンラインのほうが向いているのかも知れない。
参加者も、理解しやすかったように感じている。
参加者からは、ルールを聞いているだけでもゆるむという声があった。
この感想は、以前マニュアルを作成している間に同様の感想をいただいたものだ。
もしかしたら、ひとりでお休みするときにも役立つかも知れないのでその内容を簡単に記す。

・グランドルール
1. 「しなければいけないことは何もありません。」
2. 「いつ質問しても大丈夫です。」
3. 「他の人の学びを妨げないでください。」

・リラクセーションのコツ
1.受け身の姿勢
2.繰り返しの動き
3.ゆっくりとした動き

・感想を言うときのルール
1. 何も無い
2. 何があるかわからない
3. 何かあるしかし言葉がみつからない
4. 何かあるそして言葉がみつかった

・凪のワーク

凪のワークとは、五感を2つ以上同時使うワークである。
結果的に、痛みなどを受け容れることができる状態になる。
重さを考え、受け取っている音を確認し、ゆれているからだを確認する3分間を味わう。

いつもは、空間を共有しながら、丁寧に相手の変化に合わせてガイドを行っている。
ご自宅参加では、空間はそれぞれである。それぞれの空間を有効に使うように、画面を見ながら、少しずつ言葉を変えていった。
複数の環境に対する言葉がけは、最大公約数を求めるようでちょっと面白い。

結果的に、リアルよりも、深く体験してくれたのではないだろうか。
ひとりでもできるようになって欲しいという講座の狙いとしては、ご自宅参加版のほうが有効かも知れない。

・ゆるまりのワーク

ゆるまりのワークとは、痛みや違和感などの場所を詳細に特定し、緊張させ、緊張をほどいていくことでリラクセーションをおこす方法である。

オンラインでこのガイドはできるのか。
空間の力、声の調子の変化を用いてガイドしてきたことが本当に伝わるのか。
そんな懸念は不要だった。
おどろくほど、すんなりと結果がでる。

からだの感覚が鋭い人も、ふだんからだを感じることが少ない人も、それぞれのゆるみを感じている。実感している。

面白い。

オンラインでボディーワークは可能なのか。

間違いなく可能である。

直接触れてガイドすることはできないし、ケアを直接届けることはできない。
しかし、セルフケアのためのスキルを手渡すためには、オンラインの制約は有効に働くのかも知れない。

まだまだ、調整できることはあるので、経験を積みながら精度を増していきたいと思う。

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